平成18年7月の県北部豪雨災害から20年を迎えました。当時は記録的な大雨により河川の氾濫や家屋浸水など甚大な被害が発生し、地域に大きな爪痕を残しました。その後、鶴田ダムの再開発事業や川内川の引堤事業などが進められ、流域の治水安全度は確実に向上しています。
こうした中、5月31日東郷町斧渕地区では地区コミュニティ協議会の主催により自主防災避難訓練が実施され、地域住民など約160人が参加しました。
訓練は河川の増水を想定し、避難開始から避難者確認など実践的に行われ、その後防災関係機関による説明や展示も実施されました。地域全体で災害時の動きを確認する貴重な機会となりました。
近年、防災はインフラ整備だけでなく、「いかに早く避難するか」という意識と行動が重視されています。しかし実際の災害では、「まだ大丈夫」という思い込みや判断の遅れが避難の遅延を招き、被害を拡大させる要因となるケースも少なくありません。
20年という年月の中で環境は大きく変わりましたが、最終的に命を守るのは一人ひとりの判断と行動です。今回の訓練は、豪雨災害の記憶を風化させることなく、地域で共有し続けることの重要性を改めて示しました。あの日の教訓を胸に刻み、「迷わず早めに避難する」という行動を日常から意識することが、これからの防災力向上につながります。
(防災安全課:木場義勝)